その駅ビルがスゴい。
外観はこんな感じ。
よくある地方の駅ビルです。
ビル名は、岡ビル百貨店。
少しレトロな雰囲気も。
で、何がスゴいって、その寂れっぷり。
1階は駅なので、テナントは2階と3階にあるのですが、2フロアで5店舗しかありません。
階段を上がると、衣料品店かありました。
すでに向こう側ががらんとしてますが、3階の案内に誘われてさらに階段を上がります。
3階はさらにがらんとしていて、テナントは1件だけ。
綺麗に掃除されてるので、廃虚という感じはありませんが、リノリウムの床が外の光を反射してなんとも駅ビルじゃ無い感が…
ちょうど12時ごろだったので、一件だけのテナント、コモさんでランチをいただくことにしました。
看板の配置が自由すぎて、空間の有効活用です。
いわゆる昭和からある洋食屋さんといった趣きてす。
スパゲッチという表現に懐かしさをおぼえます。
店内には意外にも二人お客さんがいました。
カウンターと小さなボックスが3つほどのこぢんまりとした店内です。
白髪のマスターと同年代のホール担当の女性2人で切り盛りしてるみたいです。
ハンブルスパゲッティに名物とあったので、それを注文しましたが、今日は忙しく無くなってしまったそうです。忙しいことに耳を疑いましたが、折しも岡崎ジャズストリートというイベントの日でした。
仕方なく、お得と書かれた手作りハンバーグとクリームコロッケの定食を頼みました。
手作りに期待が持てます。
あのおじいちゃんが作ってくれてるのでしょう。
フォークとナイフが運ばれ、しばし待つと…
デミグラスソースのたっぷりかかった小ぶりのハンバーグと、コロッケが一つのった皿が運ばれてきました。
まさに、フレンチでもイタリアンでもない、「洋食」です。
クセがなく、デミグラスソースともぴったり合います。
コロッケは少しいびつで手作り感満載です。
トロリとホワイトソースがとろけ出て、懐かしい味わい。
カウンタの奥には白髪のマスターが。
まるで昭和です。後継者居ないんだろうなと勝手に心配したりして。
ビールと美味しくいただきました。
他のテナントさんは、衣料品店やさん、時計屋さんさんなどでした。
他のテナントさんは、衣料品店やさん、時計屋さんさんなどでした。
3階の洋食屋さんの必死のピーアールです。
洋食屋さんの窓のサッシ。
鉄製で、ペンキが塗ってある、最近あまり見ないものです。
窓の外は、岡崎のオフィス街のビルが並んでいます。
たったガラス一枚ですが、随分と時代を隔ててるようで、感慨深いです。
この辺りは再開発の計画があるようで、このレトロなビルがいつまであるか、わかりません。
お近くの方、ぜひ一度足をお運びください。